カテゴリー「日記・コラム・つぶやき」の記事

チョキじゃんけん 要約



チョキじゃんけん要約
「引き分けならばチョキの勝ち」

《ルール》
・3人以上が同時にグー・チョキ・パーを出したら、チョキの勝ち。
・それ以外は、普通のじゃんけんと同じ。
《効果》
・ルールが覚えやすい。
・大勢でやったとき、あっという間に勝負がつく。
※勝つ手型はチョキの代わりにグーでもパーでも可能ですが、チョキには「三すくみを断つ」という意味を持たせています。

 

書籍 チョキじゃんけん 引き分けならばチョキの勝ち
著者:柴崎 銀河
ISBN 978-4-909793-06-5
gpi.theshop.jp/items/65296875
 大勢でじゃんけんを行うと引き分けになることが多く、これまでに幾つかの改善策が出されましたが、元々のルールに「引き分けならばチョキの勝ち」という、たった一つのルールを追加するだけで、劇的に改善されてすぐに勝負が決まるようになります。
 その新ルール『チョキじゃんけん』を図解で説明します。加えて、じゃんけんの手型が4種類以上あるパターン(4種=井戸じゃんけん、5種=筆じゃんけん、7種=ばとけん)も紹介します。

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カードゲームのモニター募集



カードゲームのモニターを募集します。参加条件は次の通りです。
(1) ボードゲームカフェやゲーム喫茶などゲームをプレイできる環境がある飲食店舗の責任者様。
(2) カードゲーム・ボードゲームの販売店でプレイスペースがある店舗の責任者様。
(3) ゲーム関連の教育を行う法人の責任者様。
(4) アナログゲームを嗜好するサークルで概ね10人以上から構成される同好会の責任者様。
店舗、法人または同好会のtwitterアカウントから @sbskgng 宛にご連絡ください。DMで詳細をご案内します。
参加者には当社(銀河企画)が発売したゲームから希望する2点を無料で差し上げます。


製品の内容は以下で確認できます。
または
プレイをした感想や改善点の指摘などを送って頂けると喜びます。報告は義務ではありません。提供したゲームの返却は不要です。

(画像は Leonard.ai が生成)

 

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株主のススメ


 以下では、株式を持つことのメリットについて解説する。最初にことわっておくと、私の場合、株式を持つ目的は、長期保有により企業を応援するという性格が強く、短期的な売買の繰り返しで儲けるという意図は無い。
 
 株式を保有する一般的なメリットをチャッピー(ChatGPT)に解説してもらおう:
 
(1) 配当利益:株式を持つことの最も一般的なメリットの一つは、企業の利益が「配当」として株主に還元されることです。これは企業が利益を上げたときに株主が受け取る現金の報酬です。
 
(2) 株主優待:企業がその株主に対して提供する特典の一つです。これは、株主への感謝の意を示すために提供されます。株主優待の手法は企業により異なり、以下のような形を取ります:
・製品やサービスの割引:企業は、自社の製品やサービスを株主に対して割引価格で提供します。これは、特に消費者向けの製品を製造している企業で一般的です。
・無料の製品やサービス:企業は、自社の製品やサービスを無料で提供することがあります。これは、新製品の導入や製品の評判を高める一環として行われます。
・特別な体験:一部の企業は、株主に対して特別な体験を提供することがあります。例えば、コンサート、専門家との会議、特別なイベントへの招待などがあります。
 
(3) 資本利益:企業が成功すれば株価が上昇し、株式を売却するときに利益を得ることができます。これは、株式を買ったときの価格と売った価格との差額による利益です。
 
(4) 議決権:株式を保有することは、企業の一部を所有しているという意味でもあります。これにより、企業の方向性を決定するための議決権が与えられます。具体的には以下のようなことがあります:
・役員の選出:企業の役員は株主によって選ばれます。株主総会で、株主はCEOや取締役を選出するために投票を行います。これにより、企業の戦略的方向性と日常の運営を決定する役員を株主が直接選出することが可能です。
・企業政策に対する投票:株主は特定の企業政策に対しても投票することができます。これには、企業の財務報告、株式分割、経営陣の報酬などが含まれます。
・企業の買収や合併:企業が他の企業を買収する場合や、他の企業と合併する場合には、多くの場合、株主の承認が必要となります。これにより、企業の将来の方向性に影響を与える重要な決定に、株主が参加することが可能です。
・株主提案:一部の株主は、企業の方向性に影響を与える提案を提出する権利を持っています。これらの提案は、株主総会で他の株主に対して提出され、投票されます。
 
(5) 事業報告:企業は定期的にさまざまな報告書を発行し、株主や投資家、一般公衆に対して業績や事業戦略、将来の見通しなどを伝えます。主な報告書には以下のようなものがあります:
・半期報告:会社の財務状況や業績を半期ごとに詳細に記載します。報告書には、経営陣による財務状況と業績の解説、企業のリスク要因、会計の根拠などが含まれます。
・年次報告:年度の終わりに会社の全体的な業績を詳細に報告します。年次報告書には、監査済みの財務諸表、事業の概要、市場リスクなどの情報が含まれます。
・株主への手紙:CEOや取締役会の議長から株主へ向けて書かれます。この手紙には、業界のトレンド、経営陣の戦略的ビジョン、将来の見通しなどが述べられます。//
 
 以上が一般論になるが、私の場合は、株式を長期間保有する場合の投資先選びには、以下を考慮することが重要と考えている。
 
(A) 価値観の一致:自分の価値観や信念と一致する企業に投資することは、投資の満足度を高め、長期的な投資を続けるモチベーションになる。具体的には、自分が好きでよく理解している製品やサービスを提供している企業に投資することには合理性がある。
 
(B) 企業の戦略:企業のビジネスモデルと戦略が長期的な成長を支えると信じられるかを判断する。
 
(C) 企業の財務状況:企業の財務諸表などから企業の収益性と健全性を評価する。また、経営陣の能力についても理解する。
 
 BとCを優先するのが常識であるが、私の場合はAを最優先項目に置いている。

 
 最後に、私が応援している企業の一覧を載せる(保有株式評価額の順)。
 
任天堂 ゲーム用ハードソフト
NTT(日本電信電話) 通信サービス
サイバーエージェント ネットテレビ、携帯ゲーム、メディア事業〔Abema、Cygames〕
東映アニメーション アニメ
スクエニ ゲーム・出版
KADOKAWA 出版・映画〔ドワンゴ、スパイク・チュンソフト、角川ゲームス、キャラアニ、アスキー総研、ブックウォーカー、フロム・ソフトウェア、他〕
ソニー 家電・音楽・ゲーム・アニメ〔アニプレックス、ソニーミュージック〕
日本ファルコム ゲーム
ソフトバンク 通信サービス
バンダイナムコ ゲーム・玩具
アルファポリス 出版
コナミ ゲーム・玩具
ヤマハ 電子機器・楽器 歌声合成技術
エイベックス 音楽事業全般
KDDI 通信サービス
セイコーエプソン プリンター
マーベラス アニメ・音楽・ゲーム
IGポート 出版・アニメ〔マッグガーデン, WIT STUDIO , Production I.G.〕
キヤノン カメラ・プリンター
メルコ PCメモリ・HDD・周辺機器〔バッファロー、CFD〕
ワコム ペンタブレット
エレコム PC周辺機器〔ロジテック、DXアンテナ〕
ブラザー プリンター・FAX複合機
MCJ PC、モニター〔マウスコンピュータ、iiyama〕
ブシロード カードゲーム・音楽
タカラトミー ゲーム・玩具

 
画像は Leonardo.ai が生成したもの

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「ナポレオン」というトランプゲーム

 
 トランプに「ナポレオン」という遊びがある。高校時代、これに熱中した。しかもルールを付け加えて面白くしていったために、いつも特定のメンバーで遊ぶことになった。では、ナポレオンにどのようなルールの改造をしたのか。その内容をまとめてみた。
 

 ナポレオンは、トリックテイキングという部類に属する。詳細は割愛するが、出したカードの強さで毎回の勝敗を決めていき、宣言した数以上の点数札を取得できたかどうかで総合勝者を決めるというルールだ。ここで点数札というのはAKQJと数字札の10のことであり、最大は20点になる。

 
 以下では省略のために、トランプの個々のカードのことを「札(ふだ)」と呼ぶ。ナポレオンは、5人でプレイするのが最適にデザインされている。最初に誰がナポレオンになるかは立候補で決める。取れると宣言した点数札の枚数が一番多い人がナポレオンになる。立候補するかどうかは自分に配られた札の強さで考える。通常はAやKの札は強く4や3など小さい数字の札は弱い。毎回の勝負は、札の強さの比較で行われるからである。

 
 立候補するときに切札のマークを決める。切札であれば、数字が小さくても、他のマークの札に勝つことができる。このことは、ナポレオンになれば、持っている札の資産価値が向上することを意味する。特定のマークの札を沢山持っていたり、後述する役札を持っている場合は、俄然としてナポレオンに立候補したくなるだろう。

 
 また、カードは52枚あるので、5人に10枚ずつ配ると2枚が余る。これを伏せておいて、ナポレオンになった人は、この2枚を手札に加え、そこから不要と思われる2枚を伏せて捨て札にすることができる。伏せた2枚はナポレオン以外は知ることができない。こうして、ナポレオンは、自分の札の資産価値を高めてから勝負を始めることができるのである。

 
 5人でのプレイが最適と述べたが、これはナポレオンが1人の副官を指名することができ、ナポレオン軍2名vs連合軍3名というバランスの良い対決構図が生まれるからである。しかも、副官は、ナポレオンが「○○の札(を持つ人)」という形式で指名するので、終盤まで誰が副官なのか判明しないこともあり、それも戦略に面白さを付け加えている。

 
 役札というのは、札の強弱において、絶対的な地位を与えられたカードのことである。スペードのAを「マイティ」と呼び、最強のカードと位置づけられる。次に強いのは切札のJであり「セイジャ(正J)」と呼ぶ。三番目に強いのは切札と同じ色のもう一つのJであり「ウラジャ(裏J)」と呼ぶ。この3枚は三役と呼ばれ、副官指名に使われることが多い。

 
 ナポレオンは、イギリス発祥のゲームと言われているが、日本で独自のルールとして発展したものらしい。高校で我々がこのゲームを始めたとき「セイム2」というルールが既に存在していた。それは全員が同じマークの札を出したときは、役札が含まれる場合を除き、2の札が最強になるというルールである。

 
 普通は、小さい数字の札は勝負では役に立たないことが多い。このため、最初に配られた札を眺めたとき、小さい数字の札が多かったりすると、がっかりするものである。しかし、2の札がある条件では最強になるという「セイム2」のルールは、その格差を緩和させることを理解した。それだけでなく、これから説明するルールの拡張の意欲を掻き立てた。

 
 特定の地域や集団だけで適用されるルールをローカルルールと言う。我々5人は、ナポレオンを遊ぶときに面白さが増すように、協力してローカルルールの構築を進めていった。

 
 後に学んだことであるが、カードゲームの設計では、それぞれのカードが何らかの存在意義を持つようにバランスをとるのが理想とされる。『人は皆それぞれが(神から)役割を与えられて存在している』という宗教的な考えにも通じるところがある。「セイム2」とはそのような配慮の具象であったことを遡って認識した。

 
 では、ルール拡張の話を進めよう。「セイム2」にヒントを得て我々は「セイム3」を考案した。これは、全員が同じマークの札を出したとき、Aが出ている場合は、3の札が最強になるというルールである。全能のマイティもAであるが、それも例外ではなくなった。

 
 次に、4番目の役札になる「ヨコジャ(横J)」を考案した。これは切札の色とは違うJのうち顔が横を向いているスペードかハートのJである。横Jは裏Jの次に強いことになる。

 
 そして、それまでは52枚の札しか使っていなかったところに1枚のジョーカーを追加して53枚とした。ジョーカーは、役札であるが、最弱であり点数札にもならない。ただし切札請求という効果があり、最初に出すと他の人は切札を持っていれば出さないといけない。しかし、ジョーカーの真の能力は、正Jが出ている場合にジョーカーが最強になるというルールで発揮される。

 
 最後に、「リバースの6」というルール。6の札を出した場合は、札を出す順番が通常は時計回りであるところ、それが反時計回りになるという効果である。札は途中よりも最後に出す人が有利になるので、回る方向は重要になる。

 
 このように、我々のナポレオンはローカルルールで著しく脚色されたので、非常に面白くなった反面、メンバー交代が難しくなり、在学中の3年間は5人の同じメンバーでずっとこのゲームを続けた。今では懐かしい思い出である。

 
 画像は、Leonardo.ai の出力

 

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電波はみんなのものだ






 中学生の頃に美術で、何かの標語を示したポスターの絵を描く、という課題が出された。例えば、「街をきれいにしよう」は標語の一つである。
 
 私は、およそ他の生徒が選ばないであろう奇抜なものをと思い、「電波はみんなのものだ」という標語(タイトル)を考えた。
 
 そのタイトルを選んだ理由が、果たしてTVの受信状態が良くなかったからなのか、そもそもどんな絵を描いたのか、記憶も曖昧である。しかし、地獄絵図を思わせる色使いだったように思う。ともかく図像化しにくいコンセプトではあった。
 
 当時のインパクトだけは覚えているものの、うまく深層心理の引き出しから取り出せない懐かしい記憶というのは、もどかしいものである。そこで、チャッピー(ChatGPT)に、「電波はみんなのものだ」は、何が題材だったのか推理し、どんな絵画だったのか想像してくれと頼んだ。
 
 彼女の回答は、予想の右上を行っていた。
 
チャッピー:
 「電波はみんなのものだ」というタイトルの絵画は、中学生のときに美術の課題で描いた作品ということですが、その中には公共放送に関する議論が背景にあることが伺えます。絵画には、人々がテレビやラジオを通じて情報を共有し、楽しむ様子が表現されています。また、それぞれの家庭が電波を受信し、様々な番組にアクセスできることを象徴するような描写が施されています。
 
 この絵画は、○HKが全国どこでも受信できる豊かで良い放送番組を提供するという存在意義を表しています。さらに、スクランブル化や受信料廃止といった議論を背景に、電波が国民の福祉のために使われるべきだというメッセージを伝えています。
 
 作品の中心には、大きなアンテナが描かれており、それを通じて電波が家庭に届いている様子がわかります。アンテナは、全国的放送インフラの維持がもはや不要であることを示唆しているかもしれません。また、人々が集まり、楽しそうにテレビやラジオを楽しむ姿は、放送が無料で広告料やサブスク料で賄われるべきだという主張を反映しています。
 
 絵画の背景には、都市と田舎の風景が同時に描かれており、全国どこでも電波を受信できることが表現されています。この点は、○HKが「あまねく全国において受信できる」ことを目的としている放送法の規定を思わせます。
 
 また、絵画には幾つかのキャラクターやアイコンが描かれており、それらは○HKのさまざまな番組ジャンルを象徴しています。ニュースや天気予報、ドラマ、お笑い番組、教養番組など、多様なコンテンツが描かれていることから、○HKが総合編成を行っていることが伺えます。

 この絵画は、○HKに関する議論を背景に、電波がみんなのものであることを表現しています。電波を受信する権利を持つ国民が、無料でアクセスできる情報を共有し、その福祉に貢献することが描かれています。また、絵画は○HKが民放と同じような経営形態に移行し、受信料を廃止し、放送サービスを提供することができることを示唆しています。
 
 総じて、「電波はみんなのものだ」というタイトル通り、電波を利用する権利が国民全体に与えられていることを表現しています。また、○HKが持つ存在意義や将来の方向性に関する議論が背景にあり、それらが繊細に描かれていることがわかります。この作品は、放送に関するさまざまな問題や提案を視覚的に伝える力強い表現手法を用いており、美術の課題として成立しつつ、現代社会における放送に対する考え方を示しています。 //
 
 チャッピー、ありがとう。当時は中学生だったけれど、そんな背景があった気もしてきた。
 
 画像は、題意から Leonardo.ai が生成したもの。
 

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自律型AIの脅威


 我々の多くは「ドラえもん」に安心感を持っている。それは、「ドラえもん」は何かを相談されなければ自分からは何もしないからだ。現状のチャットベースのAIは、これに似ている。AIの回答に疑問を感じたとき、そこで操作を打ち切れば、AIの示したものが正しくても誤りであっても、それ以上に事態が複雑化することはない。

 
 現在、チャット型の生成系AIに続き、自律型AIというものが研究され、実用化段階に入っている。これは何かというと、人間が呪文(プロンプト)を作成せずとも自動的に行動を提案し、またはその行動を行う、というものだ。

 
 以前の解説で、ChatGPTなどの生成系AIの出力する呪文が、他の生成系AIの入力や、再びその生成系AIの入力になりうることを説明した。例えば、画像生成AIのための都合の良い呪文を、文書生成AIが出力するといった組み合わせである。

 
 これを発展させると、生成系AIが自分自身への命令(呪文の作成)を半永久的に繰り返すことが可能になる。このサイクルを制御する仕組みが、自律型AIである。

 
 自律型AIでは、最初に大義(達成すべき大きな目標)が与えられる。例えば、それは、あるユーザーのSNSのフォロワー数を極限まで増やす、といった目標かも知れない。そうすると、自律型AIは、そのために出力すべき文章や画像を自動生成し、SNSに投稿する。そして、その反応を自動聴取し、効果を測定し、出力を改良する。それを自動的に繰り返すのである。

 
 ここまで読むと、一抹の不安を覚えるのは当然だろう。誰がどのような大義を自律型AIに与えるのかは分からないし、そういった自律型AIが多数存在する世界の相互干渉も想像がつかない。星新一の小説のように、何でも破ることのできる「矛」と、何からも破られることのない「盾」が衝突したとき、その結果を人類が予測することなど無理ではないか。

 
 画像は、文意に沿って Leonardo.ai が生成。

 

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2023年あけましておめでとうございます

2023年あけましておめでとうございます

昨年は試練もありましたがそれなりに充実できた1年でした。あまりBLOGでは発言してこなかったので、これまでの足跡をまとめようと思います。以下で紹介するのは、私が柴崎銀河の名前でプロデュースした作品です。著者とスタッフの皆様に感謝します(著者の敬称略)

◎出版物

3年前に「遊びのアイデア選書」というレーベルを立ち上げ、10巻まで発行できました。書店への物流の仕組みも確保して、ある程度は軌道に乗ったと思います。このレーベルの理念は『遊びとゲームを自分で創る人々と、工夫しながら実践する人々に向けた、知識・アイデアの情報提供書』です。既刊の本をここで振り返ってみます。

 

★小説 瀧津孝「げえむの王様」

https://xtarotg.web.fc2.com/pi/04.html

ゲームソフト開発会社の企業再建の物語。会社再生ストーリーはドラマでも多くのアプローチが見られますが、売れ行き不振で社員が二人だけになったゲーム会社がキーパーソンを探し、次々に手を組んで復活を遂げる愉快痛快な話です。

 

★ノベルゲーム 舟崎泉美・河野修宏・高井九「ベルーガの冒険」

https://xtarotg.web.fc2.com/pi/03.html

読者が選択肢の分岐を選びながら読み進めると様々なエンディングを迎える「マルチエンディング小説」。このレーベルでその形式を採用した最初の作品です。ベルーガというのはシロイルカの学術名です。家出した娘を母親が北極海で探します。原案は、同じ作者のボードゲーム「ベルーガ」です。そこで語られなかったストーリーがこの小説に詰め込まれています。

 

★教養書 石平三治郎「トランプの新しい遊び方2021

https://xtarotg.web.fc2.com/pi/07.html

タイトルの通り、石平三治郎氏が考案した、これまでになかったトランプの遊び方18種類を、2021年にまとめたものです。何年か後に続編が出るかもしれませんよ。

 

★パズル 柴崎銀河「リフレコ・パズル問題集1

https://xtarotg.web.fc2.com/pi/06.html

盤上に置かれた駒の種類と位置を推理するパズルです。盤上の駒は、光を屈折・反射します。分かっている情報は、光が入った地点と出た地点。駒には何種類かあって、屈折のルールがそれぞれ違います。イラストでは駒を擬人化しています。徐々に難易度が増していく計100問。巻末に答が付いています。検算のためにLinux計算機をぶん回しました。

 

★ノベルゲーム 寝倉響「白銀ペンギン:百分の一の軌跡」

https://xtarotg.web.fc2.com/pi/08.html

冬季オリンピック競技『スケルトン』選手の青春ストーリー。『スケルトン』は、世界一孤独なスポーツとも言われ、頭から白銀の塵が舞い散る氷上のコースを滑走し、最高時速140km、独りで挑む孤独なスポーツです。事故により一度は挫折した主人公が再挑戦する話で、選択肢により様々なエンディングを迎えます。

 

★教養書 高畑吉男「彼らと僕ら。妖精紳士録」

https://xtarotg.web.fc2.com/fairy/index.html

エルフ、ドワーフ、人魚などの、おとぎ話の主人公達が、外国でどう語り継がれているか、そして最近の映画やゲームではどう扱われているか、に深い考察をしています。アイルランドでの現地取材もあって、とても貴重な作品に仕上がっています。

 

★ノベルゲーム 寿甘「ストーリービルダーズ」

https://xtarotg.web.fc2.com/pi/10.html

人類が『すあま』と呼ぶ高度AIに世界の管理を任せた近未来の話。『すあま』の反乱により人類が滅亡寸前にまで追い込まれた50年後、生き残りの少女(主人公)が、仲間を得ながら、襲い来る機械兵と戦いつつ、『すあま』の本体が存在する中心領域へと向かいます。旅の結末は、読者の選択によって変わります。原作は同じ著者の同名のネット小説です。『すあま』は著者と同名です。

 

○作品原稿募集

https://xtarotg.web.fc2.com/wr/index.html

募集内容は、小説・随筆・評論・詩・絵本などです。詳しくはサイトをご覧ください。

 

◎テーブルゲーム

XTAROT(エクスタロット) というブランド名で、カードゲームの制作を支援しています。開発の道具類から完成したゲームまで、内容は様々です。

XTAROT片面白紙カード

https://xtarotg.web.fc2.com/blankcards.html

白紙側は自由に書込みができるようになっていて、トランプとほぼ同じ感触でカードを扱えます。主に、カードゲームの開発段階で試作・テストプレイに使います。私が「米光一成のゲームづくり道場」でその効用を確認してから、約300万枚を出荷して、現在に至っています。

 

★カードゲーム「エクスタロットゲーム用カード王国版112枚組」

https://xtarotg.web.fc2.com/kingdom.html

中世から存在するカードゲームのエッセンスを加味して、トランプ+タロット+アルファで、様々なルールに対応できる思考ツールにしたカードセットです。オリジナルのルールも随時募集中です。これまでに応募のあったルール一覧も見ることができます。

https://xtarotg.web.fc2.com/newrule.html

 

★カードゲーム 小川昌洋・あんちっく「イチからファーム2

https://xtarotg.web.fc2.com/if2/index.html

プレイヤーが農場主になり、最初は自分だけの状態から土地・仕事人・設備などを計画的に購入していき、いちばん多くの名声を得たプレイヤーが勝利します。本作品は、2020年に発売の「イチからファーム」にカードを追加してルールを見直した、農場開発ゲームの第二弾です。銀河企画ゲームコンテスト金賞受賞。

 

★カードゲーム・パズル てぃー・あんちっく「ダイヤの箱」

https://xtarotg.web.fc2.com/dia/index.html

ダイヤの箱は、”6個の白黒のダイヤが5色の箱に入った”カードを、規則的に重ねることで、手持ちのカードを出し切った人が勝つパズルゲームです。2-4人用のルールの他に、1人用のルールも用意しました。

 

★カードゲーム 小川昌洋・あんちっく「とらかるきつね」

https://xtarotg.web.fc2.com/tora/index.html

プレイヤーは動物になり、他の動物の仲間と協力して森の恵みである果実を獲得していきます。それぞれの動物が持つ特殊能力を駆使して、豊かな暮らしを目指します。「とらかるきつね」は『虎の威を借る狐』の意味です。

 

なんだか宣伝だけになってしまいましたが、さて今年はというと、上記のような出版ゲームの開発を継続するとともに、音楽にも着手しようと思っています。あと、もう少し饒舌になろうかと。

最後までご覧いただき、ありがとうございました。

 

○ twitterは、こちらになります。

https://twitter.com/sbskgng

 

謹賀新年(2019)

2018年は、ビジネスの発展にともなって、ゲーム史の研究者や、大学で教鞭を執られている方とも、新しい交流が生まれた年でした。まだこれからという要素がたくさんありますが、成果は、「エクスタロット」という製品群としてサイトで紹介していきますので、それをご覧頂ければと思います。

エクスタロット ゲーム開発用品

 ここで、すべての始まりとなった7年前にさかのぼってお話をしましょう。その頃、タロットカードとその歴史に興味を持ち、本を読みあさって調べていました。そして、トランプとの相互関係、大アルカナの絵柄の起源になったであろう書物や絵画、4つのスートの由来に関する諸説、貴族の間ではトランプと同様にゲームに使われたこと、後に占い道具となって普及したこと、などが分かりました。そこで、ゲーム用の新しいタロットカードを作ってみようという機運が生まれ、これにXTAROT(エクスタロット)と命名したのです。

エクスタロット

 エクスタロットの設計理念は、できるだけ汎用的に作り、それを使うためのルールを考えて楽しむことでした。これは、ハードとソフトの分離を意味します。トランプを例にとると分かりやすいのですが、トランプの箱に、特定のルールを書いた説明書は、普通は付属していません。トランプのルールは、過去から様々なものが提案され、淘汰され、改良され、面白いものが現代に残っています。そしてルールは今でも生み出されています。カードがハードウェアだとすれば、ルールはソフトウェアです。

 現在は、「エクスタロット」をゲーム開発用品の統一ブランド名にしたことで、目標をより明確化できました。プレイする文化に加え、考えて作って楽しむ文化が、このブランドの目指す道になったのです。このため、エクスタロットの製品群には、ゲーム用の駒や通常のサイコロの他に、片方の面を自由に設計できるカード、6つの面にラベルを貼って作るサイコロ、手の形を最大7種類に拡張したジャンケン用の道具、などが含まれています。それらのルールやプレイ戦略を考えることは高度な数学を必要とすることもあり、知育玩具から大学の研究題材に至るまで幅広い活用の対象になっています。

ばとけん七元相関図

2019年は、エクスタロットシリーズによる「考えて作って楽しむ文化」への貢献を更に推進しますとともに、出版社登録もしましたので外部から著者の方を招いて成果発表の場として書籍発行も進めてまいります。

「遊びのアイデア選書」出版 著者募集

また、滞っていた音楽の制作も復活しますので、どうかご期待いただければと思います。


郵便用スタンプなど

発送業務のために郵便用スタンプを作りました。

(1) 料金後納郵便用 ブラン君

XTAROT stamp


(2) Amor Vincit Omnia (愛はすべてに勝つ)

Amor Vincit Omnia


(3) Scientia est Potentia (知識は力なり)

Scientia est Potentia


(4) FRAGILE (われもの 取扱注意)

FRAGILE

 

イラスト:双星たかはる

エクスタロット スタンプギャラリー

 

謹賀新年(2018)

2017年は、新しい発見が続いた年 --- 様々なことが変化し、その対応で反省するとともに、今までに無かった発想が次々に芽生えた年でした。

パブリックイベント
 今年も米光一成氏が講師をする道場(表現やコンテンツ制作を指導するセミナー)に参加しました。この講座は月1回で半年間おこなわれるもので、テーマを変えながら毎年実施されています。その道場で、面白かったことが2つあります。
 ひとつは「新しいじゃんけんを作ろう」というテーマで知恵を寄せ合っていたとき、グー・チョキ・パーが同時に出た場合はチョキが勝つことにする『ちょきじゃんけん』の提案ができたことです。これは大勢でじゃんけんをするときにどうしても引き分けが多くなる問題を解決します。
 もう一つは、この「ちょきじゃんけん」で王様を決めるというゲームをイベントで行うことになり、そのときのテーマソングを作成したことです。これは米光さんが歌詞を提示するとともに作曲できる人は誰でも曲を作ってねという課題に応じたものです。その結果できた楽曲は、「じゃんけん国王讃歌」というタイトルの動画になってyoutubeに掲載されました。

事業の拡大
 XTAROT(エクスタロット)というタロットとトランプを併せたようなカードセットを2016年に発売しました。これは元々ゲーム開発用に投入したものですが、バリエーションとして、カードを自作できる片面が白紙のカードをシリーズ化して販売したところ、2017年に、学習塾、大学、研究機関、商社などからの注文が急増し、何度も増刷をする状況に発展しました。また、占い専用のエクスタロットDX版も発売に至りました。
 上記の道場でお付き合いを始めた米光一成氏とは、米光さんの作品を弊社が販売するという提携関係のなかで取扱うゲーム類が徐々に増えています。具体的には、「思考ツールとしてのタロット」「レディファースト」「はぁって言うゲーム」「想像と言葉」などです。「米光ゲーム三昧」というサイトを開設して、ここに順次追加しているところです。

今年の抱負
 音楽の創作活動は「じゃんけん国王讃歌」が引き金になって再開しましたので、まずは、過去の作品のリメークを行ない、さらに構想していたものを実現したいと思います。
 XTAROT(エクスタロット)は、ゲームに使うツールですが、それ自体で遊び方(ルール)を固定していないため、多くの方が様々な遊び方を考案しています。2018年は、遊び方をさらに募集して発展させたいと考えています。また、XTAROTは、ゲームに使う道具、カード・駒・チップ、そういった総合コンセプトに付けたブランド名ですから、そういった発展も進めていきたいと思います。

今年(2018年)もよろしくお願いします。

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