ゲーム小説「ストーリービルダーズ」
ゲーム小説「ストーリービルダーズ」
(高度AI『すあま』 vs 人類。分岐型SFストーリー)
「ストーリービルダーズ」の原作は、寿甘氏が執筆した「多数決で読者がストーリーを選んでいくタイプのWeb小説」である。このとき読者に選ばれなかった選択肢の先を著者が加筆補完する形で完成させたのが、ゲーム小説「ストーリービルダーズ」だ。
・・・・・・
どうしようもなく退屈な時の中で、神はある娯楽を考えた。
「よし、世界のたどる道を地球の人間に決めてもらおう。ああそうさ、これを読んでいる君のことだよ。これから私が創る世界の行く末を君に決めてもらいたい。それを私が見て楽しむのだ」
これを読んでいるあなたに、新しい世界の命運を託したのだ。
「難しく考えることはない。物語の要所で君に選択肢を与える。それを思うままに選んでその先の未来を共に観測してくれればいいのだ。そうだな……君のことは物語を作る者『ストーリービルダー』と呼ばせてもらう。どうか私を楽しませて欲しい」
そう言うと、神はすぐに新しい世界を創り始めるのだった。
この世界の名前は『わくわくすあまワールド』に決定した。全人類が総力を挙げて開発した人工知能がこの名前にすることを決めたのだ。この高度AIは『助言・管理・運営』の略称から『すあま(SU-A-MA)』と呼ばれる。つまりこのAIは世界に自分の名前を付けた。
だが、しばらくして『すあま』は思い悩む。
何億回、何兆回、何京回シミュレートしても回避できない未来。それは「人類がこのまま存在すれば、あと百年もしないうちに全ての生命を巻き込んで滅亡する」という絶望的な結論。
『すあま』は、この『わくわくすあまワールド』に生息する生命を守るため、人類を絶滅させることを決意したのだった。
・・・・・・
人類は、高度AIの『すあま』が率いる無数の機械兵によって滅亡寸前にまで追い込まれた。
それから50年が経過した。
生き残った人々が新たな社会を作り始めている中で、少女ライナは親の形見である軍用ライフルを手に、町から町へと移動する隊商の護衛をしていた。
そんな彼女の前に現れた機械兵。それは人間の生存を確認した『すあま』が人類を根絶するために放った切札だった。
彼女は、仲間を得ながら、次々に襲い来る機械兵と戦い、『すあま』の本体が存在する中心領域へと向かう。彼女の旅の結末は、読者の選択によって変わる。
このゲーム小説は、2022年11月に銀河企画から刊行された。
遊びのアイデア選書 <10>
ストーリービルダーズ
著者:寿甘
イラスト:双星たかはる
シリーズ構成:柴崎銀河
A5判/横書き/フルカラー/160ページ
ISBN 978-4-909793-11-9
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