カテゴリー「文化・芸術」の記事

ハロウィーンとワルプルギスの夜

ケルト民族は、1年を寒期と暖期に分けてその境の日を祝いました。
ひとつは、春の訪れを祝うワルプルギスの夜祭(4月30日)で、
もうひとつが、秋の収穫を祝うハロウィーン祭(10月31日)です。
概要は 2011年の記事 でも書きましたので、
今回は、コスチュームについて考察したいと思います。

・祭の日の前後には彼岸(異界)と此岸(こちらの世界)の境界
 が無くなり、死者の霊や精霊など異界の者が訪ねてくる。
・このときに、先祖の霊を敬う。
・しかし、それとともに来てほしくない悪霊もやってくる。
・悪霊の災厄を防ぐには、異界の者に似た格好をすれば良い。
・その伝統的なドレスコードは、精霊魔法使いであるが、
 現代では、異界の者の扮装は自分で自由に決められる。
子供は、悪霊に扮し、菓子をもらって退治されることを演じても良い

つまり、大人と子供では、コスチュームの目的が異なります。
そして、演じるのは異界の者であって、有名人ではありません。

こうしてみると、日本の信仰や祭りにも考え方に類似点がありますね。

夢みるつぼみは摘んじゃいけない

タイトルは「魔術師のワルツ」の歌詞(双星たかはる)より

 

昔、錬金術師(アルケミスト)は、王様から命じられ、未知の現象の解明を仕事にしていた。この単語は、化学者(ケミスト)の語源になった。

当時の錬金術師の役割は、自然現象を支配する法則を発見することで、具体的には、黄金のような貴重な物質をそれ以外の物から作ることや、万能薬・不老長寿の薬(エリクサー)を作ることであった。

時は流れて現代。この50年間に生物学は画期的な進歩を遂げた。人類を含むすべての生物は、デジタル的に記述された遺伝情報(=DNA遺伝子)を細胞内に持っていることが分かった。その遺伝子の配列の端にはテロメアと呼ばれる回数券のような場所があって、細胞が分裂するときに切り取られていき、無くなると細胞が増えなくなり老化・死を迎えることも分かった。また、テロメアをもとの長さに戻す因子があることも分かった。


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イラストは『エクスタロット画集・解説 第1巻』より

タロットカードに登場する魔術師は、未熟な研究者です。様々な実験で奇跡を起こしますが成功率は高くありません。ペテン師と揶揄されながらも、村の子供たちに研究の成果を披露します。子供のいたずらで思わぬ結末を迎えてしまいますが、そんな他愛ないことでも新しい発見に結びつくのかも知れません。(【ニコニコ動画】魔術師のワルツ

 

奇跡はちょっと 気まぐれだ ・・・

夢みるつぼみは 摘んじゃいけない

 

魔術師のワルツ 歌詞全文


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ハロウィーンとワルプルギスの夜

ケルト人は、1年を寒期と暖期に分けてその境の日を祝いました。

ひとつは、春の訪れを祝うワルプルギスの夜祭(4月30日)で、
もうひとつが、秋の収穫を祝うハロウィーン祭(10月31日)です。

また、それらは、死後の世界とつながる日であり、死者を偲ぶための夜でもありました。
しかし、異界からは善き故人だけでなく悪しきものもやってきます。
そこで人々は、精霊や魔法使いに仮装し、焚き火を囲むことで、邪悪から身を守りました。

二千年以上も前から行われていたケルト人のお祭りは、
現在では、様々に形を変えて世界に広まっています。

11月1日は、ケルト暦では新年の元旦になります。


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アレクサンダーがイスカンダルと呼ばれるに至った理由

古代ギリシアのマケドニア国にアレクサンダー(英語表記Alexander;ギリシャ語読み・アレクサンドロス)という名の王が居ました。彼は善き統治者でもあったため周辺諸国の多くの訪問地にその名を残しました。エジプトの「アレクサンドリア」も、そのひとつです。

同様にしてアレクサンダーが名を残した多数の地に、「イスカンダル」又はそれに類した名前が付けられています。では、なぜそのような違いが起きたのでしょうか。

それは、その名前が最初に広まったアラビア語圏の言語が関係しています。アラビア語の定冠詞(英語のTheに該当)は、「アル(Al)」です。このため、「アレクサンダー」という言葉は、「アル=イクサンダール」という2語に誤解されるようになりました。

しかし、「イクサンダール」という単語は発音し難かったためか、子音のkとsが入れ替わり、「アル・イスカンダール」になりました。やがて「アル」が省略されて、「イスカンダル」になったのです。

さらに「イス」までも省略されて「カンダール」と呼ばれたところもあります。今では、以下のような名前(都市名、宮殿の名、その他)は、アレクサンダー王の名が由来と考えられています。

アレクサンドリア (アレキサンドリア)
イスカンダル(イスカンダール)
イスカンダリヤ(イスカンダリア)
イスカンデル
イスケンデルン
スカンダ
カンダハル(カンダール)


以上は、信憑性があるものですが、由来には諸説ありますのでご注意ください。