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[感想] アリエッティ、君は僕の心臓の一部だ

ジブリの新作、『借りぐらしのアリエッティ』 を観てきました。

ネタばれやや注意。

以下は、ストーリーあらすじ と感想 ↓


あらすじ

主役の少年(ショウ)は、心臓の手術が必要な身のため、
叔母(サダコ)の家(古い屋敷)で療養中。
家には他に意地悪な家政婦(ハル)、と猫(ミーヤ)が居る。

その家の床下には、小人の一家が棲んでいる。
父(ポッド)、母(ホミリー)、娘(アリエッティ)。
その3人は、人間の家から食糧や日用品を少しずつ、
分けてもらうことで生活を送っている。
暗黙のルールは「人間に姿を見られないこと」。
このため、深夜に、壺のなかの砂糖やティッシューを
借り(狩り)に行くのだ。
「借りぐらし」というのは、人間から日常に必要なものを
借りて生活することを指し、
また、自らの一族を「借りぐらし」と呼んでいる。

だが、ある日、アリエッティは、ショウに姿を見られてしまう。
その家に前から伝わる小人の伝説を知っていたショウだが、
存在に気付いてからは、ショウは厚意による干渉を、
アリエッティとその家族に対して行なっていく。
しかし、そのことが原因となって、徐々に、
借りぐらしの一家は窮地に追いつめられ、
引っ越しを余儀なくされる。

家政婦のハルは、
ショウがアリエッティと日々会っていることに気付き、
伝説の小人を捕獲して手柄にしようと考える。
そして、ついに床下の住まいを見つけたハルは、
逃げ遅れたホミリーを捕えて瓶に閉じ込めてしまう。
更に、ハルは、害獣駆除の専門家を呼んで、
借りぐらしの一家を一網打尽にしようとする。

一方、母ホミリーが行方不明になったことを
知ったアリエッティは、ショウに助けを求める。
こうして、ショウとアリエッティのペアは、
ホミリーの捜索と救出に向かう。


感想

背景の描き込みは非常に美しい。
セシル・コルベルの曲が、随所にちりばめられていて、
それも大変プラスでした。

印象的な会話は中盤とラストの2箇所。

ショウが『絶滅危惧種』のことを話すシーン(不正確)
ショウ
「君は、この世界にどれだけの人間がいるか知ってるかい、○○億人だよ。
 君たちは、もう何人かしか居ないんだよね。
 美しい種族が地球の環境の変化に対応できなくて絶滅した。
 残酷だけど、君たちもそういう滅びゆく運命の種族なんだ」
アリエッティ
「危険があったら新しいところへ行くの。
 そうやって私たちがどこかで工夫して暮らしているのを知らないだけ。
 私たちはそう簡単に滅んだりしない」
ショウ
「ごめん、君の言う通りだよ。本当は先に死ぬのは僕の方だ」

それまで静かだったショウが突然毒を吐いた感じの展開に慄きましたが、
自分のことに照らした発言だっと分かり、ジーンときました。

ラストの会話
猫のミーヤが借りぐらし達の旅立ちに気付き、ショウを呼んで
アリエッティとショウが再会したシーン

ショウ
「頑張るよ。君のおかげで生きる勇気が湧いてきた」
アリエッティ
「いつまでも元気でね。さようなら」
ショウ
「アリエッティ、君は僕の心臓の一部だ。忘れないよ、ずっと」

この言葉、映画館で聴いたときは、意味不明に近かったのですが、
あとから感動が湧いてきました。


さて、『借りぐらし』は、「借りる」という建前ならば、
返すか又は別の形で還元しなければいけないように考えさせられます。
しかし、そもそも人類は、
地球からこれまでとんでもない量の資源を借りているのに、
手の届くところにある物はすべて自分の物だと思い込んでいるので、
これまでは、返そうなどという気持ちになったことは無かったのだと思います。
そのことに考えが及んで、
借りぐらし達が借りているものの微々たることと比較するとき、
その言葉 --- 物語のタイトルは、人類への警鐘のように思えてなりませんでした。


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