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[参考] モンスターメーカーのカードゲームを輸出する

以前に、ある人から
『モンスターメーカーのカードゲームは、
アメリカに輸出できないのではないか』
と質問されたことがあります。
その理由というのは、ゲームのシステムが
「ミルボーン」に類似しているから、とのことでした。

銀河企画 (モンスターメーカー・リバイズドの発売元) では、
アメリカを始めとする諸外国に
モンスターメーカーのシリーズを輸出しているため、
念のため検討を行いました。
しかし、特に問題となる点はありませんでした。

詳細は以下で解説を行います。

なお、ここに掲載された記事は、鈴木銀一郎先生の確認を受けております。


「ミルボーン」はカーレースを題材としたカードゲームで
「モンスターメーカー」より先に発売されています。

ここで両者の類似点は、
どちらも、コースを走り抜ける競争(移動距離をカードの数字で表現)で、
「自分の駒の推進」と「相手の駒の妨害」
という2つの相克する要素を、手札から駆使できる点にあります。

しかし、ルールおよびカードに表示された内容は、
「表現」としては全く異なるものです。

また、現在では、そのような推進と妨害のコンセプトを持つゲームは
他にも数多く存在します。

さて、一般的に、類似していて問題となるケースには
次の4つがあります。

著作権特許権商標権不正競争防止

このうち、著作権は、表現を保護する法律です。
例えば、小説のストーリーやゲームのルールなどで
基幹となる概念が似てるだけでは、侵害したことにはなりません。
また、表現が似ていても、それが偶然であった場合は、
侵害にはなりません。

次に、特許権は、アイデアを保護する法律です。
ゲームの業界では、装置や方法についての多くの特許が出願されています。
特許は、出願をしなければ権利を主張できません。
特許が成立した場合は、相手がそのことを知らなくても、
先に登録した方が権利主張できます。
しかし、純粋にルールのみが特許として成り立った例は
今のところ知りません。

三番目の商標権は、ブランド名を保護する法律です。
アメリカでは「Monstermaker」という映画があります。
(日本では、「モンスターメイカーと訳されている)
ドイツには、同名をドイツ語で綴った
内容は異なる後発のカードゲームがあります。
(日本では、「モンスター創造」と訳されている)
商標として認められるには、登録をする必要があります。
また、分野ごとに細かく分かれていて、分野が異なれば
同じ名前でも無関係になります。
なお、後から発表された商品名が登録されても、
以前からあった商品に権利主張はできません。

4番目の不正競争防止は、本来秘密であるような内容を保護する法律です。
(ノウハウともいう)
これは例えば、契約で秘密に製法などを教えてもらった製造請負人が、
その契約を破って、内容を他人に教えたり、
あるいは別の類似品を製造するような場合に違反となります。
これはルールのように公表されているものには当てはまりません。

以上に照らして、法に抵触するような事実はない、
というのが結論でした。


関連サイト

 モンスターメーカーの公式HP
 モンスターメーカーのルール英訳


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